【資産形成】年5%という成長率

2019年7月2日

どうもマルネギです。

以前 ↓こちらの記事
https://marunegi.com/2019/01/14/post-95/
で書いた年5%増やすということについて、大分期間が開いてしまったけれど、なぜ自分が5.6%ならぎりぎり許容範囲内じゃないかと考えたかについて説明していくよ!

こちらデータとかを示して頭から話してもよいのだけれど、まず、結論を頭に入れておいてもらったほうがいいと思うので、お尻から話を始めると
「米国株は長期的にみると常に成長している」
という前提が元になっているよ!
多分ピンときた人もいると思うのだけれど、今回は資産運用としての株の話をします。
株や投資と聞いてブラウザバックとか閉じようとしている人もちょっと待って一度聞いて欲しい話があります。
今なぜ、自分がこの方策をここで記しているか、なぜあなたの中には投資というものに対してあまりよくないイメージがあるのかを自分なりに考察しているので、そうかもしれない。とか思ってもらえたら幸いです。
その話はページ下部でするので(上の前提を忘れちゃうと困るのでw)、途中読むのきついって思った人は下を読んでから戻ってきてね。もしかしたら、そのころにはちょっと興味を抱いているかもしれないので!

じゃあ、とりあえず、今こちらに目を落としてくれた人は前提が頭にあるうちに、読み進めてもらえるとうれしいです!後ろでもう一回同じ言葉が出てくるので!

まず、ちょっと前の記事で話題に挙げた奨学金を打ち消すという話から考えると、もらった奨学金を使って何かしらの方法で毎年の返却分を作りあげる必要があるよね。
(今回の場合、奨学金211万円から月1.5万円払って209.5万円にするのではなく、支払う1.5万円/月を学振と奨学金から生み出して、211万円の元金が残るように返済する)
まず、この「預けたお金が生み出すお金」という概念、真っ先に思いつくのは銀行の金利じゃないかな。
現在のメガバンクの金利は0.001%です。
つまり、100万円あずけて年10円がもらえる年利…
たとえ、ここにDC1の総額である720万円預けても、増えるのは72円。これじゃ年間14万円近い奨学金の返済はとても無理です。
(ちなみに,もう少なすぎて金利って何?レベルの人もいると思います。かくいう自分も0.01が2016年に0.002になったと間違って覚えてました(本当は0.02が0.001になった)。もはや意識しないレベルですよね。)
じゃあ、どうするか、単純に「この年利をあげてしまえば」いいんだよね。
そのための手段が米国株であると自分は考えています。
米国株には「配当王」とか「配当貴族」とか呼ばれる銘柄がけっこうあって、それらは安定して配当を出してくれるだけでなく、配当の利回り(出した額に対して受け取れる配当金の割合)も日本株に比べて高いところが多いんだ。
でも、「個別の銘柄をもつなんて怖い」とか「どうやって選んだらいいかわからない」って人結構多いんじゃないかな。
もちろん個別銘柄を買う場合は銘柄選びは大事だし、本人がどれくらいリスクを取れるかによって買える銘柄も変わってくる。場合によっては損をすることもある。
でも、米国株全体の動きを見ると、決してすごい優秀なトレーダーである必要はないんだ(極論を言えばトレーダーである必要もない)。それは
「米国株は長期的にみると常に成長しているから」
細かい数字は調べるとたくさん出てくるので、ここでは省いてしまうけど、米国の株式市場は長期でみると常に右肩上がりになっている。
米国株式には「S&P500」という日本でいう日経平均みたいな各企業の平均値みたいな指数があって、価格が右肩上がりになっている。
それはブレグジットがあっても、リーマンショックがあっても、ITバブルが弾けても、第二次世界大戦があっても傾向が変わったことは少なくともこれまでにはない。
そして、このS&P500の年間成長率が過去10年において「6.98%」だった。これは目標の5.6%を越えているよね。
だから自分は、学振を元手に米国株投資をすることで、JASSO奨学金を打ち消すことは可能だと思ってる。
実は自分も「米国株は長期的にみると常に成長している」ということを知るまでは株式市場全体に対して猜疑心のようなものを持っていて、なかなかこの根拠にたどり着けなかったのだけれど、過去の実績を見ると長期的にみれば米国の株式市場は全体を通して成長している。このことは他のブログだと前提になっていることが多くて、「早いうちがいい」とかよく言われているのだけど、それがなぜかまで言及してるブログは少ないのだよね。だから、過去の自分のように米国株ブロガーさんたちがなんであんなに自信満々なのかの根拠を探している人の一助になればいいと思ってる。
超長期で株を保有するものにとって、実はこの「過去がそうだったから」というパッと聞いただけではまさしくギャンブラーの誤謬にしか聞こえない事実が最後の安心感を与えてくれているし、この原則を信じるからこそ、超長期保有ができるのではないかと自分は考えているよ。
もちろん、未来がそうなるとは限らない。だから、「あいつがこういったから」などという理由で投資を開始するのは断固として反対したい。でも、最後に1歩踏み出す勇気を持つか否かで未来が変わるかもしれないよということも伝えておきたい。
最近自分の身の回り「腹落ち」という言葉を聞くけど、生きる上である程度のポジションを持つ「お金」というものだから、きちんと自分の中で「腹落ち」したうえで開始してもらいたいな。
じゃあ、具体的にどうすればいいのか?を書くとそれは「毎月決まった額を最初に決めたルールに従って投資すること」。
これについては書き始めるとまた長くなるので今度別記事にしたい。ちょっと煮え湯を飲ますようで心苦しいけど、大事なことなので、きちんと理解してもらうためにもこれは別記事にしたい(大事なことなので2回言いました)。
どうしても先に知りたい!って人は「ドルコスト平均法」とかで調べてもらえるといいかもしれないです。

そして、ここから「投資」というキーワードにちょっと心がざわついた人に向けて、自分の考えを書くよ!あくまで、自分の考えなので、これが絶対というわけではないし、間違ってることもあると思うけど、ちょっと所感を書いてみるね。
自分は、個人の価値観というのは親の影響をもろに受けると考えています。
いくら反目しても、反抗期があったとしても長かったとしても、思春期までを共に過ごす時間が最も長い可能性が高い人物は親兄弟などの身内であり、そこから受ける影響というのは、個人の価値観の根っこ、普段意識しないレベルまで染みついていると考えているのだよね。
もし、自分の価値観がひとつ上の世代から受け継がれていて、ひとつ上の世代の価値観はそのまた上から継がれているとしたら、どうなるか。
自分の根っことなる価値観は2つ上の世代までから強い影響を受けているのではないかと考えられます。(まぁ,これ帰納的に考えたら、どの世代も同じ価値観では?って疑問になるんですが、まぁ、そこは受け継いだ後一生のうちに色々変化してるってことにします。)
そこで、2つ上とか1つ上の時代背景を見てみるとなんで日本人がこんなに貯金大好き民族かわかると思うんです。
まず、1つ上の世代(読者の層を考えると1950年代生まれくらいの人たち)は働き始めの1970年代って実は普通預金の金利が3%だったんです。
考えられますか?今720万円預けて年間72円ですよ?当時は720万円預ければ年21.6万円もらえたんです。
しかも郵便貯金の10年定期は8%ありました。(ちょっと怒られそうなので、さらっと書きますが、この記事を書いてる段階での日産自動車の利回りが7.21%です。(みんなの株式より))
つまり、この世代は「貯金してれば勝手にお金が増えてく世代」だったんです。
今でも定期預金が根強い人気を持つ理由はここにあると思ってます。ちゃんと話聞いたことないので、紙面上での判断ですが、定期預金って既に普通預金と金利変わりませんよね?個人的には持つ意味がわかってないです。
そして、2つ上の世代、ここまでいくと生まれ年のばらつきがすごいと思うのですが、一個上の世代を1950年として、1920年から1930年代生まれの方々、やはり、この世代の方々は戦争の影響が大きいのではないかと思っています。
実はとある記事で見たのですが、戦後日本は復興のために、国策で貯蓄を美徳としたことがあるようなのです。それは各個人が所有していた資産を一か所にまとめて、大きい額の資本投入をすることで、復興を一気に進めるためです。
実際にそれを運用する機関も存在していたらしいのです。結果として、日本は「奇跡の復興」とも呼ばれる速度で経済成長を遂げます。
つまり、2つ上の世代は「国として貯蓄が美徳」とされた時代なのではないかと考えています。
「定期貯金は安心」だから「貯金しておくのはいいことだから」いずれも一度は聞いたことのあるフレーズではありませんか?もし、実際に聞いた場面を思い出せないのにこれらのフレーズに聞き覚えがある場合は、それは根底の価値観に根付いているのではないかと思った方がいいかもしれません。
しかし、自分はこれらの選択が誤りだったというつもりは毛頭ありません。だって、その国策がなかったら、今頃自分は生まれてもないかもしれないし、生まれていたとしても、ここまで識字率が高くなく、こんな文章を書ける人間ではなかったかもしれません。写真展など行くと当時の街の変わりようは正直信じられないくらいのスピードの印象を抱いたことを覚えています。また、定期預金が8%なら自分はほぼ間違いなく速攻で申し込みます。今と制度がそこまで変わらなけばおそらく元本保証でしょうし、ある意味最も安心な運用先です。その時代での合理的な判断だったことでしょう。(ちなみにですが、複利8%で運用すると約9年で元本が2倍になります。)
その中で培った価値観が上2つのフレーズに表れているなら、それはすごいと思わざるをえません。
しかし、今は恵まれた時代で、政府からも自助努力をしろと言われ、また、銀行に預けていてもお金は増えない時代になってしまいました。
あと、これは、我々の世代は当たり前に考えすぎていると思うのですが、「ネットで株が買える時代になりました」。
え、そんなの当たり前じゃん!って思った人ほど、ちょっと考えてみて欲しいんです。まだ、証券取引所にいって株の売買をしていたころ、米国株への参入は難しかったと聞いています。英語でやりとりしないといけなかったのかな・・・?
そんななかで、「よし、米国株買おう」と思える人は一握りだと思います。しかも、当時は株の取引は基本的に値上がりを期待するものだったと思います(ここまで明言してませんが、自分が紹介する方法は基本売りません)。高度成長期だったので。しかも、買えばあがるなんて時代に配当金に着目できた人が何人いるかという話です。株の取得単価も大きく下がって、本当に色々と制度が変わってます。制度というのは、株式だけに限らず、預金も政府も全てが変わったと思ってます。
「時代遅れ」というととても響きが悪いのですが、世代は流れています。よくジェネレーションギャップっていいますが、お金に関する知識も普遍的なものではありません。お金との付き合い方とかは普遍的な知識かもしれませんが、制度が変わっている以上合理的な守り方も変化しているはずです。そんな中で最善の策は与えられるものでしょうか?自分の世代での最善策を考え実行することこそ上の世代が築いてくれたものを受け継ぐものの責務ではないかと思います。

長々と偉そうに書いてしまいましたが、何が言いたいかというと常にアンテナを貼ってこの情報社会を楽しく生きていこうぜ!ってことです。
ガラにもなくちょっと熱が入ってしまいましたが、これを機会にちょっと情報のアンテナを広げてみようかなって人が出てきてくれたらうれしいです!

こんな考え方をしている自分が実際にどんなことしてるのかもちょこちょこ紹介していきたいなと思っています!

それではまた次回!ではでは!